よし、さっそく面接に向けて決算資料を読むぞ!
ちょっと待って!
それは敵を知らずして武器を手にするようなものだよ!
転職活動を進めていくと、面接前の不安を感じることが多々ありますよね。
その不安要因の一つは「面接がどのように進んでいくかイメージできていない」からです
たしかに決算資料を使うことで、ライバルよりも深く面接対策を行うことができます。
しかし、面接の流れやよく聞かれる質問を理解していなくては意味がありません。
なぜなら、面接の流れや質問を知らなければ対策のしようがないからです!
このページで面接の全体像をつかみましょう!
転職における面接の全体像
基本的に面接は書類を通過した後に行われます。
企業によって面接の回数は異なりますが、平均して2~3回の面接を合格すると内定になることが多いです。
面接ってどうしても緊張しちゃう・・・
大丈夫!
書類通過しているということは、
この人に会いたいと感じてもらえたからだよ!
1次面接
最初の面接は人事や、所属部署の担当者が面接官となることが多いです。
もし人事の人が面接官であれば、書類に記載したことを丁寧に一貫性を持って伝えましょう。
コミュニケーション能力があり、社会人としてうまく人間関係を築くことができると思ってもらえるとプラスに働きます。
所属部署の担当者が面接官であれば、明るく振る舞う意識を強め「この人と一緒に働きたい!」と感じてもらいましょう。
2次面接
2回目の面接は所属部署の責任者であることが多いです。
面接回数が2回の企業であれば、所属部署の責任者が1次面接や最終面接に加わることもあります。
この面接では自分のスキルや長期的なビジョンを具体的に伝えましょう!
そうすることで、この会社で長く働きたいという意思を伝えることができます。
最終面接
最終面接は会社役員が面接官となるケースが多いです。
いよいよ最終面接・・・
しかも役員と話すなんで荷が重すぎるよ・・・
大丈夫、ここまで到達するには合格と認めてくれた人たちがいるからだよ!
むしろ味方がいると思って自信を持って臨もう!
最終面接を迎えるということは、直接話して「この人と是非働きたい」と思ってくれた人がいるからです。
役員もそれを理解しているため、この場では会社のカルチャーにフィットするかを重視されます。
役員は、組織が同じ目標や考え方を持って働くことを望みます。
したがって、最終面接では「企業理念」や「今後のビジョン」のすり合わせがポイントです。
各面接の大まかな流れ
それぞれの面接において、面接官は異なりますが対策すべき質問は限られています。
なぜなら、特殊な質問はそもそも予想することができないため、代表的な質問の対策に時間を費やす方が効率的だからです。
ここからは面接対策をするうえで確実に答えを用意しておくべき質問を紹介していきます。
①自己紹介
まず最初に聞かれることが多い質問が自己紹介です。
自己紹介は1~2分ほどで「今までの経歴→自分の成し遂げたいこと→今回の志望動機」を履歴書通りに伝えることができればOK!
内容は当たり障りない形にして、良い第一印象を与えることを意識しましょう。
具体的には口角を上げる、はきはきと話す、アイコンタクトをしっかりとることが意識されると好印象です。
良い第一印象はその後の面接に大きく影響するので、強く意識しましょう。
②転職理由・志望理由
転職理由と志望理由も必ず準備しておくべき質問です。
転職理由はポジティブな理由を準備しておきましょう。
これは自分が面接官であると想像するとイメージできるかもしれません。
「嫌なことから離れるために入社してくる人」と「成し遂げたいことがあって入社してくる人」どちらと働きたいかを考えると、大抵の人は後者を選ぶでしょう。
志望理由は、この成し遂げたいこととリンクさせると説得力が増します。
自分で回答を考えるときは「転職理由」→「志望理由」で考えると一貫性のある受け答えができます。
自分の回答にズレが生じると面接官も不信感を持ってしまうからだね。
③成功体験・失敗体験
成功体験と失敗体験もよく聞かれる質問です。
普段から目的意識や改善意識を持って仕事に取り組んでいることをアピールできるチャンスです。
この質問に対しては「どのような意識で取り組み、何が原因で成功・失敗したか」を分析して、説明できるようにしましょう。
成功体験に関しては「数字でどのくらいのインパクトを与えたか」、失敗体験は「そこから何を学び、どのように行動を変えていったか」をそれぞれ加えると良い印象を与えられます。
とにかく数字で伝えることで具体性が増して良いアピールができるよ!
④自分の強み・弱み
自己分析をしっかりと行っていれば、自分の強みと弱みはすぐ思い浮かびます。
大切なことは、自分の強みをその会社でどのように活かすことができるか、弱みを理解しつつどのように改善を試みているかを伝えることです。
例えば、事務職に応募したときに「人と話すことが得意」という点をアピールしても、面接官は魅力を感じません。
一方で、営業職の応募時に「人と話すことが得意」という点をアピールできれば、面接官は興味を持ってくれます。
弱みを伝えるときは、必ず弱みに対してどのように改善意識を持っているかを最後に加えましょう。
ただ「心配性です」と伝えるだけよりも、「心配性な部分があるので、まずは行動ながら修正していき、その経験を自身に結びつけるように意識しています」と答えた方がぐっと印象が良くなるのが分かります。
⑤逆質問
必ずと言っていいほど最後に聞かれるのが逆質問です。
逆質問では、①自分の疑問を解消する、②本当にその企業に興味があることをアピールするという2点を意識して準備しましょう。
①自分の疑問を解消するという点については、素直に自分の疑問を伝えてOKです。
しかし、給料面や休日に関するデリケートな質問はその場でせずに、転職エージェント経由で確認してください。
入社後のキャリアパスや、入社までに準備しておくことなどを聞けると合わせて意欲も見せることができます。
②本当にその企業に興味があることをアピールするという点は、決算資料が大活躍します。
決算資料には企業の経営成績だけでなく、今後の戦略も書かれています。
その戦略に対して、今後のリアルな展望を聞いたり、自分の得意を活かせるのではないかという点を聞くことは強い意欲をみせることができます。
なぜなら、今後の戦略は企業ホームページには書かれていることが少なく、決算資料が最も具体的に書かれている場だからです。
決算資料まで読んで面接に臨む人は滅多にいないため、他の志願者と差をつけることができます!
まとめ
この記事では面接の全体像と、対策するべき質問を解説してきました。
●面接回数は平均して2~3回
●面接官は「人事・所属部署の担当者→所属部署の責任者→役員」の順であることが多い
●確実に対策すべき質問は「自己紹介」、「転職理由・志望理由」、「成功・失敗体験」、「自分の強み・弱み」、「逆質問」
●「逆質問」こそ決算資料が役立つ場面
転職時の面接は誰もが緊張します。
しかし、面接に進むことは企業の人も会いたがっている証拠です。
対策できる質問は限られているので、準備をしっかりと行い、決算資料という武器を使うことで緊張を自身に変えていきましょう。
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